2007年03月25日

石垣島ラー油の悲しみ【八重山】







石垣島ラー油を作っている辺銀暁峰さんとは旧知の仲で、久々に会った。中国西安の出身で、毎日島の食材を集めては寸胴で煮込み、おばさんたちとレードルをぐるぐる回しながらラー油を作っている。
ラー油を売るようになってすぐ類似商品が出たが、自然と姿を消した。それがいま、粗悪な類似品がかなり出回っているという。

ラー油は、適切な温度と時間をかけて作らなければ酸化が早いそうだ。素人が作ったものや粗悪品は時間がたてば変色し、すぐわかるという。
たしかに我が家にある石垣島ラー油は3年前のものだが、開栓しても変わらない(正味期限は過ぎている)。

ブームにあやかった類似品のほか、石垣の土産店が倍の価格(1500円)で売る、正味期限切れの近いドレッシングなど別商品と合わせ技にして高額で売るなど、本土商人と地元商人が入り乱れての荒い商売に、辺銀さんは困惑していた。

何より悲しいのは、類似品が行政により「県産品推奨品」と認定されていることだという。
もろみ酢の例を見るまでもなく、沖縄産品はひとつヒットが生まれると類似品が乱立し、粗悪品が出まわることで全部がこけていくという図式が繰り返される。行政(県)が安易に助成金を出す、太鼓判を押すことに一因があると思う。

土産物店で類似品を見た。全部で5種類あった。それぞれ沖縄県推奨品(産業まつりで出品される)、石垣推奨品、「石垣島ラー油の前からあった元祖」などを謳っていた【写真】。

ちなみに石垣島ラー油は、石垣市の辺銀食堂(閉店中、GW前くらいに再オープン予定とか)2階の工房に直接来られた方にはひとり2個まで売っている。電話やファクスの注文者は、4カ月待ってもらっているという。

僕ボクサー各探偵からのコメント

黄かりゆしウェア神戸のみかん探偵は、
「辺銀さんのラー油は、僕のも賞味期限が過ぎてますが、おいしくいただいております。
類似品については、悲しい限りです。目先のことにとらわれて、結果的には、自分の首をしめることになるのに・・・
でも、そういう人たちは、そこまで考えていないから、売れなくなったら、いなくなるんでしょうね。
まあ、最後には本物が残るとは思いますが。
それにしても、行政の安直なブランド育成、地産地消といった助成は、どこも同じですね。
もちろん、生産する側の意識というか思いや、消費者側の何でもすぐ垂れ流しの情報に飛びつくというのも問題ですが・・・
また、今度石垣に行った時には、ぜひ辺銀食堂のラー油を買って帰りたいです」

やはり行政の安直なブランド育成や助成はどこも同じですか。県産品なら何でも売れたらいいというのでしょうか。沖縄は過去何回も失敗していながら、長期的な県産品のブランド戦略ができていない。わしたショップの苦戦を、アンテナショップとしての使命の終焉としか考えていないのが実態です。これでは沖縄産品は県外の優良品に取って替わられ、いずれ市場から見放されるでしょう。
こういう現状に、はっきり「地産地消は無意味」と宣言するネット系大手物流業者も出てきています。

助成金も、某沖縄移住雑誌(東京系)が作った沖縄ゴルフ場予約サイトに県は昨年度1000万円以上の助成金を出しながら、そのサイトはいまだにほとんど機能していなかったりします。県民にとっては詐欺みたいな話ですよね。 いずれこの話はきちんと取り上げたいですが・・・


晴れ西宮の俳人よねちゃんから回文川柳の秀作をいただきました。
「八重山の ラー油は優等 飲まや笑や 」
(やえやまの らーゆはゆーら のまやえや)


花笠大阪のhapiruさんから
「類似品が、決して悪いとは思いませんが 愛をこめてつくっているのと、単に商売のためにつくっているのとでは大差がありますね。
もちろん、生活の確保は、大切なことですが。。。
ライバルが出現するのは、技を磨いて製品を進化させていきますが、まがい物が大きな顔をしているのは嫌です。
ましてや、出来上がったものを右から左に流して財を得るということには、嫌悪感があります。
自然淘汰を信じておきます。

やちむんの工房でききましたが、今シーサーなどは(サンシンも)ほとんどベトナム製で、工房の人が嘆いてるそうですね・・・。
せめて、県産品のお土産を買いたいものですよね。
消費者も、安易に安価へ走り、野生のカンみたいなものが、鈍ってしまっているのでしょうね。

100円均一ショップも考えものですよね。ものを大切にしなくなるし・・。
県産品で豊かな沖縄。国産品で、技術の保持を!

辺銀食堂さんに行ける日も、たのしみにしております。
いつも、見えにくい沖縄情報、ありがとうございます」

沖縄の行政には、「黄金の花」を今一度歌ってほしいです。
黄金の花はいつか散る。
愛のある商品は、きっと残り続けるにちがいない。
消費者も生産者も金につられているけど、行政は「愛」に 助成するべきじゃないのか。
「愛」を助成すべきじゃないのか。
沖縄関連のお店をされているHapiruさんならではの思いを感じました。

国際通りに並ぶ低価格のシーサーや琉球ガラスは、ベトナムか台湾産です。
これは難しい問題ですね。
琉球ガラスの業者には、現地に沖縄スタッフを送って工場を作り、地元を指導しながらきちんと作っているところもあるようです。

三線は、ベトナムで全部作っているもの、ベトナムでキットを作り、沖縄で組み立てているものなどが
あるようです。
これも技術指導が入っているケースも考えられ、一概に粗悪品かどうかいえないのが難しいところですね。


赤しまぞうり浦添のterup探偵は
「私の住む浦添市でも特産品が無いから作らなくちゃとかでバンバン助成金を出して
ことごとく失敗しています。
人の税金使って浅はかな担当者のその場の思いつきでいろんな助成事業が毎年おこなわれています。
商工会も観光振興課ももっとムヌカンゲーしろー!
特に役所に近いところで仕事をしていた私には助成事業のいきさつがよくわかりわじーわじーします」

リアルな話、ありがとうございます。
浦添もそうなんですか。
ほんとに担当者のその場の思いつきという感じですね。
担当者もすぐに替わるから、腰掛けでしかないし。
告発的なことを書くのは気がすすまないけど、いずれ行政には研究者として意見しなければと思っています。

浦添市といえば、IT関連の担当者はしっかりした未来像を描いた政策を行っていて、オープンソースによるシステム開発でこれまでMSや本土大企業に使用料やメンテナンス料として払ってきたのものをやめて、市でシステム管理できるよう大変革しつつあると聞きました。

沖縄の公務員は、県民で最も高い収入を得ているグループに入るのだから、県の将来を賭けてほんとにしっかり働いてほしいですね。


黄ハイビスカス大阪のナツキ探偵から
「類似品に限ってデカデカと「類似品にはご注意下さい、 って書いてるよね〜www
石垣島ラー油気になります!!
それでぜひ沖縄アグーの餃子が食べたいです。。。 」

ラー油の類似品にも、いかにもそういいたげなことが
たしかに書いてありました。

アグー餃子!作りましょう!
笛も作るけど、いちおう神戸人なので、餃子と豚マンは
子供のころから作ってました。
おそらく、アグーの背油で具を練るとかなりうまいはず。
那覇に来られた時は、ビーチでアグー餃子パーティを
ぜひやろう。


晴れ神戸の演出家、小田安二郎探偵から
「哀しきスパイラルに余りに無力な私です。
関係なくて申し訳ないですが・・・今話題のタミフルのパテント料の一部はラムズフェルドに入る・・・という噂が本当なら恐ろしいですな」

たしかにこんなんがありますね。
「ラムズフェルド、鳥インフルエンザで大儲け」
http://hiddennews.cocolog-nifty.com/gloomynews/2005/11/post_38a5.html

薬は、使えば使うほどアメリカが儲かる仕掛けになっている、といっても過言ではないのでしょうね。
だからこそ、アメリカは南米アマゾンの熱帯雨林保護を大義名分に、遺伝子資源のひとりじめを狙っているのでしょう。
我々東洋人としては、医食同源などよる伝統的な代替療法を復活させて、薬を使わない暮らしを徹底したいものです。
実践にはここ沖縄が相応しいですね。


赤しまぞうり再び浦添のTERUPさん
「浦添市のIT担当の課は移動が無いからです。
2〜3年前に全国紙で報道された不祥事がありましたが、 それ以降ちょっと気合を入れたようです。
情報室は皆技術者なので移動が無いから、 他の課のような年度ごとの予算消化の考え方ではなく、 将来の展望を見据えたシステムの構築ができるのです」

なるほど。
他の部門もそういうふうになってほしいなあ。
たとえば福祉関係で生活保護の担当者など、役所では不人気職場のひとつで、腰掛けでやってる職員がいるからクライアントの状況に傾聴せず杓子定規にやって大過なく任務を行うみたいな人がいる。
三位一体の構造改革で予算を削ることばかりではなく、抜本的なあり方を見直してほしいですね。教員は免許更新制度をするとかで揺れているけど、公務員こそ適格チェック制度を導入してほしい。


沖縄そば神戸の尚香さんから
「石垣島ラー油の類似品ってそんなにあるんですね!こちらでも、石垣島ラー油の値がだんだん上がっていくのにビックリですが、便乗して中身が粗悪なモノが出回るのってどうなのか・・。Rワールドのサンシン屋さんのサンシンも初心者向けとはいえ、ベトナム製¥○○,○○○と売り出されているわよ。おととい、TVでまた、<沖縄のGWオススメリゾートホテル特集>などと、石垣や本島恩納村やらのホテルがでてたけど・・。今、沖縄に限らずまた!地価がバブッてるみたいだけど、あきませんよー。長年あるもんを一瞬にして壊して新しいモノを作っても、歴史あるものは二度と再生できないのに。自然や建築物。県や市はもっと考えるべき。保護しないと。最後に、伊是名島の70歳過ぎのオバァ一人で営んでる、民宿<ときわ>。一泊¥4500。食事に使うアーサを海にとりに行く。丁寧にはさみで切って籠に。『ここのを食べると他のところのは食べれないね~』と、リピーターのお客さんも多いとか。10万近くするリゾートホテルの紹介の最後に、この民宿を見たとき、なぜかホッとした。これだよ~って。
PS:灘の王子動物園が北区に移転する話を聞いて怒りをかくしきれない今日この頃」

沖縄の南北(南は石垣島)で土地がころがされている状況は、バブルの頃よりもっと複雑怪奇かも。
神戸でも、子供のころ遊んだ里山が、業者によっていいようにされて、マンションになっていく。
いったい、山とか自然って誰のもの?
土地の所有権はあるだろうけど、その土地にある自然は所有者が乱用していいものではないと、法律で明確にしてくれないかな。
伊是名島の「ときわ」の話は、なんだかすがすがしいね。
持続可能な観光のあり方のお手本だと思います。
次の世代に残すことと、いま観光客も含めて社会が求めていることは何なのか、お金が判断力を曇らせている状況はどんどんひどくなっている気がします。

で、王子動物園って北区に行くの???
するとその土地は、神戸市の借金のためにまたまたデベロッパーに売られて、神戸らしい景観ぶちこわしのマンション群が建つわけですね。
灘区は神戸市から独立してほしい。


Posted by なはのはな at 20:13│Comments(2)TrackBack(0)

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この記事へのコメント
<石垣ラー油>の類似品ってそんなにあるんですね!こちらでも、<石垣ラー油>の値がだんだん上がっていくのにビックリですが、便乗して中身が粗悪なモノが出回るのってどうなのか・・。Rワールドのサンシン屋さんのサンシンも初心者向けとはいえ、ベトナム製¥○○,○○○と売り出されているわよ。おととい、TVでまた、<沖縄のGWオススメリゾートホテル特集>などとと、石垣や本島恩納村やらのホテルがでてたけど・・。今、沖縄に限らずまた!地価がバブッてるみたいだけど、あきませんよー。長年あるもんを一瞬にして壊して新しいモノを作っても、歴史あるものは二度と再生できないのに。自然や建築物。県や市はもっと考えるべき。保護しないと。最後に、伊是名島の70歳過ぎのオバァ一人で営んでる、民宿<ときわ>。一泊¥4500。食事に使うアーサを海にとりに行く。丁寧にはさみで切って籠に。「ここのを食べると他のところのは食べれないね~
」と、リピーターのお客さんも多いとか。10万近くするリゾートホテルの紹介の最後に、この民宿を見たとき、なぜかホッとした。これだよ~って。

PS:灘の王子動物園が北区に移転する話を聞いて怒りをかくしきれない今日この頃。
Posted by 尚香 at 2007年03月26日 09:46
おはよーございます。
ラー油に限らず、特産物しかり、土地建築物しかり・・話し出すときりがないので、またゆっくりと・・。
で、王子動物園ね、まぁ~どこまでほんとで、どこまで話が進んでいるのか知りませんが、北区に移設して、サファリみたくするとか!!(なんの意味があるねん!)跡地は当然マンションでしょー。今、灘地区非常に人気でバブってるらしい・・。
Posted by 尚香 at 2007年03月27日 09:37
 

おきなんまちかどラボ
なはのはな
沖縄大学山門研究室「沖縄なんぶの樹・菜・食をいかした集客交流とまちづくり」研究班の拠点。今のところ移動体研究室で、那覇市銘苅のnagamine研究室と沖縄大学山門研究室、糸満公設市場西側(糸満協同診療所ウラ)のさかな料理店「あっぴー」(メンバーが今年1月に開店)がラボ。70代から30代まで世代と職種を超えた沖縄南部在住のにーにー、ねーねー10余名が、足元にある宝物を再評価する取り組みを通じて県内外との交流やスモールビジネスに挑戦している。


こちらもよろしく。
↓↓↓
神戸市灘区グローカルサイト「ナダタマ」沖声灘語・うちなだんちゅ物語
http://www.nadatama.com/ modules/wordpress6/index. php/archives/


★三線・笛・琉球胡弓で楽しむ沖縄民謡クラブをやってます★
●まいどでーびる 島唄の会
毎週土曜日19ー21時、那覇市久茂地公民館(県庁前駅徒歩5分)で、那覇に来られた方が沖縄民謡と接したり沖縄の人と交流できる会を琉球民謡研究所出身の4人で行っています。県内外の沖縄島唄をこよなく愛す仲間達で、会員数は17名(2007年3月2日現在)。 年齢層としては、下は20代から上は70代と幅広いです。三線だけではなく、笛、胡弓も一緒にセッションしています。沖縄本島の古典、民謡、新唄、情け唄、宮古民謡、八重山民謡をバランスよくやっていきます。

・三線をやってみたい、または興味がある。
・三線習っていて一旦止めていたけど、またやってみたい。
・せっかく沖縄に旅行にきたので、三線もさわってみたい。
などの方、気軽にお越しください。
活動日は原則として毎週土曜日夜7時〜9時まで。
問い合せは shimauta_sanshin@yahoo.co.jp 
会費は1回300円。民謡を知らない方でも安波節、安里屋ユンタ、なりやまあやぐなど歌えます。那覇にお越しの際はお立ち寄りを。

また、三線・笛・琉球胡弓(くーちょー)・三板によるアンサンブルで「沖縄民謡生オケ出張」もいたします。
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