2007年03月08日

有楽町「請福」路上販売のナゾ【泡盛】

きょう、沖縄から東京に日帰り出張した。
10:40那覇空港初、23:15那覇空港帰着という強行スケジュールは、大阪から新幹線で東京に日帰り出張するよりかは楽だった。

有楽町駅前で、驚いたことに石垣島の「請福・ファンシー」を路上販売しているにいちゃんがおった。
急いでいたのでどういう名目で売っていたのかしっかり見ることができなかったが、箱詰め品が山積みされていた。
今は、路上販売に酒販免許はいらなかったのか?
そして、一昨年にこの酒が花粉症に効くと流されたネタは、いまだ健在なのか?

ある酒の大型専門店のホームページには、
「花粉症で人気の請福ファンシー。一番新しい詰めたての請福ファンシー!請福酒造のファンシーは人気・話題の泡盛です。泡盛独特の風味と薫りを持つ35度の泡盛で力強い泡盛をお好みの方にオススメの品です」
とあり、在庫切れという。
大手のショッピングサイトにも「花粉症に効果があるという琉球泡盛焼酎が入荷」とあり、これなど薬事法違反と考えられる。
他にも、同様の売り方をしているHPは数々。

請福酒造HPには、
「1/27全国ネットニュース番組での放映後、おかげさまでご注文が殺到しております」
とだけあり、花粉症のかの字も書いていない。

ちなみに、ある週刊誌がこの1月ごろ、なんとか花粉症に効くといわせたいのか、地域産業/農業専門であるうちの研究室(沖大)の教官に問い合わせてきたが、教官は
「そんなもんわかるかい」
と一蹴した。
どこかの研究で成分分析や効能の結果も、たしか出ていたはず。
あるある大辞典で懲りない連中は、まだまだいるので注意を。

「請福・ファンシー」が花粉症に効いた人、いるのか?

黄ハイビスカス那覇のアキさん
「もし効かなかったら、花粉症で苦しんでいる人に迷惑な話ですよね。酔って、花粉症だかなんだかわからなくなるっていう話だったりして…。」

たしかに、酔うと鼻のとおりはよくなるでしょうね。
僕は花粉症ではないのですが、昔から粘膜が弱い人で、 風邪をひくとまず鼻がやられます。
大阪の会社に入ったころ、風邪の時は仕事に集中できないので、隠し持っていた久米仙をひそかにちびちび飲んで仕事をしていました。
でも酒がきれるとぼーっとして仕事になりませんでした。
だからまたちょびっと・・・
まわりは気がついているのかいないのか、何もいわなかったのが不思議です。
しかも、その時の部署は人事部でした。


よつば宜野湾のグリムさん
「あるある?がないないになったでしょう?人間様は実は弱い。
何かを飲んダリ食べたりすればよくなるという言葉に弱い。
さぁ・今一度生活を見直してみようかと独り言。優しい心になれるビタミン愛を。たくましい心になれるビタミンガッツを・・・常備薬に・・・」

さすがねーさん、うまいこといいますね。
「効く」とか「流行っている」とかにすぐとびつく日本人。
振り回されるのが宿命なのか、振り回す側が巧みなのか。
ずっと前から「賢い消費者に」とかいわれているけど、 なかなかそうはいかないですねー
ビタミンi(愛)ね、いいねー。
どんなものにたくさん含まれているのでしょう。
人に親切にして「ありがとう」っていわれたときとか、 親切にされて「ありがとう」っていうときとか、
じわーっとビタミンiを摂取している気がします。


パインアップル浦添のterup435さん
「請福・ファンシーじゃないとだめなの?
ヤフオクで泡盛がけっこう高値で出品されているのを見ましたが・・・。
東京では前は菊の露酒造だけが東京支店を置いていました。
(社長の息子が支店長兼営業ようするに彼一人したが)
最近は他メーカーも進出しているのでしょうか。
たまに東京に行ったときに酒屋をのぞきますが、
菊の露のほかにはせいぜい久米仙くらいしか見ない気がします。
なんかに効くって言ううわさを流すのが
商品を広めるには早いですね。
でもうそはだめですよねえ。
ちゃんとデータそろえて『特保』の泡盛なんていいかも」

ファンシーだけが花粉症に効くと広まっているみたいですね。
有楽町の街頭で売っていた人も、ファンシーだけを山積みしていました。
ヤフオクに出ているのは、家庭でねかした古酒とかでは?
東京では、久米島の久米仙と瑞泉も営業所を出しているはず。
トクホの泡盛とかなったらおもしろいね、養命泡盛やね。
学生時代に居酒屋でバイトしていたとき、これも風邪ひきネタ
やねんけど、すごくしんどくてフラフラしていたときに店の大将が「これ飲んだら直るから」といってきつい酒に何かをまぜたみたいなものを飲ませてくれ、フラフラが直った記憶があります。たぶん泡盛になんか混ぜてた感じでした。


青しまぞおり神戸のたかさん
「ちなみに、特許の出願は拒絶されたようです」

特許って、なんの特許を出願したんやろ??
まじで花粉症に効く製法特許とかかな?
請福は最近売り込みが激しい、と波照間の共同売店のおばちゃんが 去年の秋にこぼしていました。
売店にも泡波のミニチュボトルではなく、請福の「波照間島」 (だったと思う)のラベルをはったミニチュアボトルが 大量に並んでいました。
請福は、個人的には非常に好きな味です。


赤ハイビスカス浦添のバリーさん
「日帰り出張お疲れ様です。読んでいるだけで疲れそうだ。
泡盛・・・江戸川近辺のダイエーテナントにも泡盛は普通に置いていたけど、『請福』あったかな?
『泡波』はまぼろし!って聞くね。飲んでみたけど、私には普通に感じたけど」

以前は、請福は本土ではなかったですねー
今はどうなのか・・・
泡波は、波照間島で飲むから、あの素朴な味が島の風景に 溶け込んで、おいしいですね。
きのう、飛行機で江戸川見えました。
沖縄から飛行機で東京に行くのは初めてで、見える景色が いつもと違うので興奮していました」


三線高知のじゅんちゃさん
「いやいや、思わず失笑してしまいました。
でも○○に効果がある”という”歌い文句なので、薬事法とい うより、広告表示に関する法律上はOKなのでしょうねー。
同じようなもんで、”燃焼系”などと歌う飲料もありましたがあれは”何に燃焼する”と具体的に記載していないので問題ないそうです(苦笑)。
まぁ逆をついてフレンチパラドックスの如く、泡盛を飲んでるから沖縄県人は○○の死亡率が少ない!などとすれば売り上げが急速に伸びたりしてー」

ネットは事実上審査がないし、摘発されれば削除するだけなので、野放し状態なんやろねー
泡盛を飲んでいるから長寿ともいえるし、短寿ともいえるところが、沖縄の奥の深いところといえそうです。
そのあたりの研究、マーケティングと連動するかたちで本気でやればいいのにね。
ワインのポリフェノールが疾病予防に効果があることは、カリフォルニアとフランスの比較実験で証明されたからねー


沖縄そば神戸の尚香さん
「こんばんは。請福・ファンシー、路上で~~?怪しい・・。中身モノホンですかねー。ちなみに、私、5月に必ずイネ科の花粉症になるんですが、そのときとあるお店で飲んでみましたが・・。すでに、他の泡盛で鼻の粘膜が中和されていてかわりませんでした。あしからず・・」

土曜日からドタバタで関西に行ってました。
大阪でも神戸でも、東京で見たような売り方で請福を売っているのはみなかったなー
やっぱ巨大消費地でブームを気にする人が多い東京ならでは?
だいたい泡盛ってどれでも鼻の粘膜には効くよねー
ところでいかなご炊きましたか?
神戸でコーヒーといかなご買ってくるの忘れたー!
ケーキは持って帰ってきましたよ。
六甲のある店で、「六甲篠原ロール」という、普通のロールケーキよりふわふわ感が強いものです。
「沖縄に持って帰ります」と話したら、「たぶんこのケーキ、沖縄初上陸ですわー」と喜んでくれました。



Posted by We are OKINAWAN-KOBE at 02:07│Comments(1)
この記事へのコメント
こんばんは。請福・ファンシー、路上で~~?怪しい・・。中身モノホンですかねー。ちなみに、私、5月に必ずイネ科の花粉症になるんですが、そのときとあるお店で飲んでみましたが・・。すでに、他の泡盛で鼻の粘膜が中和されていてかわりませんでした。あしからず・・。
Posted by 尚香 at 2007年03月09日 23:30
 
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沖縄大学山門研究室「沖縄なんぶの樹・菜・食をいかした集客交流とまちづくり」研究班の拠点。今のところ移動体研究室で、那覇市銘苅のnagamine研究室と沖縄大学山門研究室、糸満公設市場西側(糸満協同診療所ウラ)のさかな料理店「あっぴー」(メンバーが今年1月に開店)がラボ。70代から30代まで世代と職種を超えた沖縄南部在住のにーにー、ねーねー10余名が、足元にある宝物を再評価する取り組みを通じて県内外との交流やスモールビジネスに挑戦している。


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