2007年02月21日

 旧正月続報「もくたんこんぶの謎」【旧暦生活】

 旧正月続報「もくたんこんぶの謎」【旧暦生活】
ニコニコ旧正月のお供えに関連して、西宮のuni探偵から 本部町で
「もくたんこんぶ」を発見との情報があり 、聞き込みを行った
ところ、さっそく本部出身のみどりん探偵(宜野湾在住) が
教えてくれた。
【写真はuni探偵が本部町で見つけた「もくたんこんぶ」。
撮影はuni探偵】

「ハイタイ、イイショウガチデービル。
旧正月には火の神様が天からお戻りになるといわれています。
旧暦の12月24日には、1年間の感謝の気持ちをささげたあと
火の神様の回りをぴかぴかにきれいにお掃除します。
灰の中に残っている線香などを取り除き、新しい灰を混ぜる
(ウグヮンブトゥチという)。
旧正月まではお祈りは しません。
旧正月の朝最初の水を汲み、火の神様へ。
本部の主人の実家では姑が入院のため、私が代理でお祈り
しています。
用意する品は洗米と洗わない米、豚のレバーとロースをゆでた
もの、そして紅白のかまぼこ。
線香炉の前に赤黄色白色の3色の紙を3枚重ねて敷き、その上に
お友達が見つけた“木炭に昆布をまいた物”を3個を置いて、
みかん3個、お酒、お塩を。
花瓶には、松とチャートーギを生けます。
本部町でもやるところやらない所もあり、家庭によっても違いが
あります。ちなみに崎本部の私の実家は昔はしてそうですが、
今はしていません。
レバーはチムグヮーといい、清い心にしてくださいの意味だと
聞かされました。
炭はすみやかにことが運ぶ、昆布はよろこぶという意味です。
嫁いだ私に説明してくれた姑の言葉を思い出します。
赤黄白の紙は中国の影響かな?良く分からないです」

「もくたんこんぶ」はヒヌカンへのお供え、そして
旧正月はヒヌカンのおまつりだった!
ヒヌカンのセッティング方法は、沖縄でも地域によって全然
違うよう。
ちなみに我が家は相方の実家作法に倣い、酒・水を置いて
手前に餅・塩をお供えし、サイドにチャーギを生けている。
ヒヌカン的にはあまり気に入ってないらしく、よく野菜が
ふっとんだりする。
昨年、店の安全と繁栄を祈念して、このセットを神戸の知人の
沖縄料理店にも贈っている。
カウンター上の泡盛棚にお供えされているので、見かけたら
沖灘系ヒヌカンやなーと思って、お祈りしてください。
ちなみにヒヌカンは関西では「へっついさん」(かまどの神様)
みたいなもの。祀る精神は異なるようだが。

おすまし浦添市のT探偵の指摘では
サンエーなどのスーパーに「豚のレバーとロースセット」が
よく置いてあるが、これはたまたまそういう商品だそうで、
ヒヌカンのお供えとは関係ないようだ。
しかし、ヒヌカン用としても便利なのでは?
県内のみなさん宅では、どのようにセッティングされて
いるでしょうか?

ニコニコ宜野湾のN探偵によると、
「ヒヌカンは私の独り言を聞いてくれるやさしい神様です。
何でも話せるし。守秘義務ばっちりですよ」
とのこと。



Posted by We are OKINAWAN-KOBE at 08:29│Comments(0)
 
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おきなんまちかどラボ
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沖縄大学山門研究室「沖縄なんぶの樹・菜・食をいかした集客交流とまちづくり」研究班の拠点。今のところ移動体研究室で、那覇市銘苅のnagamine研究室と沖縄大学山門研究室、糸満公設市場西側(糸満協同診療所ウラ)のさかな料理店「あっぴー」(メンバーが今年1月に開店)がラボ。70代から30代まで世代と職種を超えた沖縄南部在住のにーにー、ねーねー10余名が、足元にある宝物を再評価する取り組みを通じて県内外との交流やスモールビジネスに挑戦している。


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